で・・・?




「ねぇ、長女
 何かネタ持ってない?」

「また〜? そんなに有る訳ないっしょ」

「そこを何とか!
 毎日学校や部活してれば何か有るべ?」

「無いよ。 私は平凡な高校生なの!
 
次女にでも訊いてみれば?」

「無理だろ? 小4だぞ」

「確かにね。
 
それに次女はお父さんのブログの事知らないしね」

「だろ? そこで君の出番って訳だ」

「何でそうなる訳?
 
自分のブログなんだから自分で考えなよ」

「ダメなんだ・・・
 最近、言葉の神様がそっぽを向いてるんだよなぁ〜」

「そっぽを向かれるような事してるんじゃないの?」

「それは置いておいてだ」

「あっ! やっぱ、そっぽを向かれるような事してんだ?」

「なっ、何がさ?」

「あー、何か怪しい! うろたえてるよ」

「そんな事ないよ」

「えー? 怪しい! 白状したら?
 
ってか、それをネタにすりゃ良いじゃん」

「出来るか、そんな事!」

「あー! やっぱり!!!」

「なっ、何がよ? そ、そっ、そんな事ないってば!」

「ふふふ、良いよ。 黙っててあげるからさ」

「何がだよ?」

「良いから、良いから♪」

「お前・・・何が目的だ?」

「別に〜 あはは♪」

「怪しい奴だなぁ〜」

「怪しいのはお父さんでしょ?」

「怪しくないって!」

「いやいや、みなまで言わなくて良いからさ」

「だから何だよ?」

「さぁ〜ね〜」

「お前・・・けっこう悪の素質が有るんじゃないか?」

「誰が? お父さんほどじゃないよ」

「別に〜 お父さんはそんな悪じゃないし」

「どうだかね〜」

「どう言う意味だよ?」

「何が?」

「だから・・・何だ、ほれ・・・
 だから・・・何かネタは無いのか?」

「おっ、また無理やり”振り出し”に戻したね?」

「戻してねぇ〜だよ。
 最初っからその話だろ?」

「そうだっけ?」

「そうだよ」

「で?」

「で?」

「で?」

「・・・」

「で?」

「だから・・・何かネタは無いのか?」

「あれ〜 他人にモノを頼む時ってどうするんだっけ?
 
お父さん、いつも言ってるよね?」

「おねげぇ〜しますだ、お代官様ぁ〜」

「何それ? 時代劇ネタが欲しいの?」

「違うよ」

「で?」

「で?」

「だから、で?」

「で?」

「で?って何さ? 私が訊いてるんでしょ?」

「で?」

「あのさぁ〜 怒るよ!」

「いやいや、悪かったよ
 長女様、どうかいつも優しいお父様に
 愛の手を・・・いや、ネタを」

「・・・」

「だから、ほれ・・・何だ・・・ネタをば」

「・・・」

「で?」

「で?」

「で?」

「で?」

「で?」

「何処まで行く気?」

「何処だろ?」

「何処さ?」

「お前がネタをくれるまでじゃない?」

「だから、そんないつもいつも無いって」

「い〜や! 無い事は無いべ?」

「無いよ」

「いや、お前に限ってそんな事は有り得ない!」

「それ、どう言う意味?」

「えっ? 何が?」

「今の言葉の意味だよ」

「何か言ったっけ?」

「言ったよ。 私が何だって?」

「だからぁ〜 長女さんだもの
 いつもの調子でいたら・・・」

「で?」

「いや、だから・・・」

「で?」

「で?」

「・・・」

「・・・で」

「で?」

「で・・・」

「何さ?」

「で」

「だから、何?」

「・・・出来た」

「何が?」

「ネタ」

「はぁ〜? 何それ?」

「わはは! 今夜のネタが出来たぞ〜♪」

「どう言う事?」

「出来たんだよ!
 とうとう神様が降りて来たぞ〜♪」

「意味が分からん」

「あはは、お子ちゃまには分からなくて良いんだよ」

「バッカみたい」

「どう言う意味?」

「そう言う意味でしょ」

「何だそれ?」

「知らないよ」

「知らないって何だ?」

「別に〜」

「別にって何だよ?」

「別にって何だよって何が?」

「何がって・・・」

「で?」

「で」

「で?」

「だから”で?”だよ」

「何が?」

「今夜のタイトルだよ」

「タイトルって?」

「だからブログのさ」

「どう言う意味?」

「そう言う意味」

「訳が分からん」

「良いの、良いの♪」

「変なの、まぁ〜いつもだけど」

「誰がだよ?」

「えっ? 何か聴こえた?」

「言っただろ?」

「言ったよ」

「・・・」

「何?」

「お前なぁ〜 それじゃ突っ込めないだろ?」

「突っ込んでどうするのさ?
 
漫才してるつもり無いし」

「してんじゃん」

「誰が?」

「キミ」

「誰と?」

「お父様と」

「お父様ってね、自分で言ってどうするの?」

「自分で言わなきゃ誰が言う? 早見優?」

「何それ?」

「あれ? 知らないのか?」

「”はやみゆう”って何?」

「何じゃないよ。 それを言うなら”誰?”だ」

「誰?」

「聴きたい?」

「別に〜 どうせくだらないダジャレでしょ?」

「くだらないって何だ?
 ダジャレは世界を救うんだぞ!」

「それって、ダジャレじゃなくって”笑い”でしょ?
 
でも、お父さんは救われないんだね?」

「何でだよ?」

「いや、でも・・・世界を確かに救うかも
 
お父さんのダジャレが!」

「どうして?」

「だって、お父さんのダジャレは寒いから
 
温暖化対策になるっしょ♪」

「お前なぁ〜」

「どう? 良い”オチ”でしょ?」

「うん、確かにこの話をどう落とすか
 考えあぐねていたんだけど・・・って、おい!」

「何?」

「何って・・・」

「で?」

「・・・」

「で?」




かくして
夢乃親娘の会話は今夜も続いていくのであった


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