絵に描いた・・・
テレビに写っていた幸せそうな家族を見て長女が言った
長女「まるで絵に描いた餅だよねぇ〜」
私他、家族が全員固まったのは言うまでも無い
私 「えっ? 何だって?」
長女「何って? あっ!?」
もしかして気がついた?
長女「私、何て言った? ・・・餅?
あれっ? 何て言うんだっけ?」
私 「絵に描いたメロンパンだよ」
長女「んな訳ないっしょ」
私 「あれ? 分かるんだ?」
長女「それが違う事くらいは分かります!」
私 「じゃ、なんて言うんだよ?」
長女「何? やっぱり餅じゃなくない?」
私 「ん? ちょっと、もう一度プリーズ?」
長女「だから、餅じゃなくない?」
私 「『なくない』って何を否定してる?」
長女「否定って?」
私 「だから、『なくない』って言ったら
『餅だ』って事を否定してるのか?
『餅じゃなく』を否定してるのか?」
長女「どっち?」
私 「だから訊いてるの」
長女「・・・」
私 「おい、寝るなっつぅの!(笑)」
長女「餅・・・じゃ、なく・・・ない?
餅じゃ・・・ない?」
私 「うん、それで?」
長女「ちょっと待って、分からなくなってきた」
私 「おいおい、そこ問題とちゃいますぜ」
長女「だから、餅なんだよ!」
私 「おっ、開き直りましたね? あなた(笑)」
長女「だって、餅しか聞いた事ないもん。
いや、でも・・・何か違うんだよねぇ〜」
私 「だよね」
長女「でしょ?」
私 「ほいさ」
長女「何それ?」
私 「いや、別に意味は無いけど?」
長女「けど?」
私 「いやいや(笑)」
長女「で、結局は何なのさ?」
私 「良いんじゃない? 餅で(笑)」
長女「また、ブログのネタにしようとしてなくない?」
私 「ほら、また〜」
長女「あっ、してない?」
私 「オッケー」
長女「分かったから! 早く教えてよ!」
私 「降参?」
長女「高二だけどね」
私 「おや、親父ギャグだね、そりゃ(笑)」
長女「良いから、早く教えてってば」
私 「ん〜 何か、ここまで話が延びると
唐突に正解は言い難いべさ」
長女「いや、意地なの!」
私 「何の意地なんだよ?(笑)」
長女「良いの、意地でも知りたいの!」
私 「ん〜 どうする?」
長女「餅じゃないからね!」
私 「じゃあさ、餅を食べたらどうなる?」
長女「どうって? お腹が膨れるんじゃない?」
私 「だよね〜 そしたら?」
長女「眠くなる?」
私 「おいおい、そっちかい? 寝るなよ(笑)」
長女「良いじゃん。
お腹が膨れて寝れるなんて幸せなんだよ・・・
あれっ?」
私 「はい、正解♪」
長女「何が? 幸せが? ・・・あっ!」
どうやら、やっと分かったかな?
長女「絵に描いた幸せだ! やったぁ〜♪」
長女は得意満面の笑み
長女「私、ひとつ利口になったかも♪」
私 「幸せな奴だなぁ〜」
本当は
”絵に描いたような幸せ”なんだけどね
試験に出ない事を祈っておくよ