”縁”について






”縁”にまつわる言葉は色々あります。


「袖すりあうも他生の縁」
好きな言葉です。
ふと、すれ違っただけの人でも何かしら”縁”があるが故。
人はみんな多かれ少なかれ縁で繋がっています。
だから、そういう縁を大切にしたいと思っていました。

なので、
ずっと長い間、何の疑問も持たずに
「袖摺りあうも多少の縁」だと思っていました。
他の人に偉そうに講釈をたれた事も・・・

知ってました?
ホントは・・・
「袖摺りあうも他生の縁」と言うのだそうです。

つまり、
『全く知らない人とのふとした出来事も、前世からの縁があっての事。
 他生とは、現世とは違う時代の事で前世を指す』のだそうです。

知ったかぶりとまでは言わないまでも
結構、間違った使い方をしている事ってありますよね?

ホントに偶然分かった事なのですが・・・


主に男女の関係を言うのには
「縁は異なもの味なもの」
と言う言葉もあります。
これは、男女の巡り会いや結びつきと言うものは
予測が付かない
本当に不思議で面白いものだと言う意味になります。


コネの事を「縁故」と言うのも「縁故に(えんゆえに)」と言う事なのでしょう。
他にも、「因縁」「縁結び」「奇縁」「宿縁」・・・

そんな風に「縁」にも色々有ります。
良い「縁」もあれば、中には悪い「縁」もあるかも知れません。
仲の良い悪友を「腐れ縁」などと言ったりもします。
もちろん、この場合は親しみを込めてですが。


「縁」と書いて「えにし」と読ませたりもします。
「宿縁」と言うのは、仏教用語で「前世からの因縁」を言うのだそうです。

時には違う言葉に置き換えて表す事もあります。
「偶然」「必然」「因縁」「運命」「宿命」

それらはどれも「縁」と言う人と人との繋がりを抜きにしては語れません。
それの全てが前世からの因縁なのかどうかは分かりませんが、
その「タイミング」で縁が結ばれるには意味が有ると思います。

人生には、
「もう少し早く出会っていたら…」
と思う事も有りますが、
もし、もっと早く出会っていたら
「今」より良い結果にはなっていなかったのでは無いでしょうか?
「オーラの泉」風に言えば「魂の経験や修行」とでも
言ったら良いのでしょうか?
「今だから出合った」と言う「必然」がそこには有るんだと思います。
だからこそ、
今”縁”が繋がっていると言う事を大切にしたいと思うのです。

























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