始まりと終わりと始まりと








物事には始まりと終わりがある

始まりがあれば終わりは必ずやって来る

そして
終わりがあるから
また、新しい始まりがある


鶏と卵の話ではないけれど
出口の無い禅問答でもないけれど

人生とは
いつも、そう言うモノだ





男と言う動物は安定が苦手な生き物だ

ひとつのゴールに辿り着いたら
休む間もなく
また
新しいスタートラインを探してしまう


男と言う種のDNAがそうさせるのか?

男の狩猟本能がそれを求めてしまうのか?

それは
男自身、分かってはいない


ただ
常に何か”次の始まり”を探して生きていく


時々
心迷ったように
平坦で穏やかな日常に憧れたりもする

だが
3日目にはもう飽きてしまう


”4日目の朝も
 平坦で穏やかな日を迎えられた事を
 そんなつまらない事を
 感謝出来る男がいるとしたら
 その男は牙をもがれた飼い犬だ”

そんな言葉で嘯(うそぶ)いてみる





何かがあれば良いんだろう
とりあえず、気持ちを向かわせる何かが

その先の事までは考えてはいない

先の事なんか誰にも解らないのだし
解らない事を考えたって仕方が無い

例え

その先に何も無くたって
それをムダだとは思わない

また
次の始まりを探せば良いだけの事だ

”人生にムダな事なんて何も無い”

そんな誰かの言葉を呟きながら生きる





それが男にとって生きていくと言う事なら
自分の人生のだもの
物事の始まりと終わりくらいは
自分で見届けておきたいと思うのだ







































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