秘 密









G・K・チェスタトン作の推理小説
『ブラウン神父』シリーズの中に

  
「賢い人は葉をどこに隠す? 森のなかに隠す
   森がない場合には、自分で森を作る
   そこで、一枚の枯葉を隠したいと思う者は、
   枯木の林をこしらえあげるだろう」

   
(*「折れた剣」より抜粋して引用)

と、言う一説がありますが


あなたなら
この下にどんな秘密を隠しますか?
           ↓
    



私?


私なら・・・


ここには隠しません

木の葉が風に吹かれて飛ばされてしまうと
隠していた”秘密”がバレてしまいますから(笑)


えっ?

ずるい・・・ですか?(笑)



でもね

そもそも
”秘密”を
何処かに隠そうなんて思う方が無理があります


隠しておくと
それが何処であれ
どんなに最適な隠し場所であれ

いつも見つかる事を恐れて
ビクビクしていなければなりません


山に埋めても
誰かが偶然掘り起こしてしまうかも知れません

海に沈めても
嵐が来たら浜辺に打ち上げられるかも知れません

よしんば
宇宙に打ち上げたとしても
隕石と一緒に落ちてくるかも知れません

(あり得ないですか?)



最良の方法は”形の有る秘密”を作らない事です


いや

正論を言えば”秘密”を作らない事なんですが

それを言ってしまうと
この文章自体が成り立たなくなってしまいます



最良の方法は”形の有る秘密”を作らない事

そう書きましたが
実は
ここで書いた”形の有る秘密”と言うのは”証拠”の事です


証拠が見つかると
それで秘密はバレてしまう訳ですからね



人間
生きていれば
事の大小は違っても
何かしら
他人には言えない秘密が出来てしまうものです

偶然
他人の重大な秘密を知ってしまう事もあります



でも
心に秘めた秘密と言うのは
本人が話さない限りバレる恐れはありません


証拠さえ残さなければ

山に埋めるより
海に沈めるより
宇宙に打ち上げるより

自分の胸の内

これ以上の隠し場所は無いのです


しかし


それを
自分の胸の内だけに閉まって置くのは結構辛い事です

思わず誰かに話してしまいたい衝動にかられるのは
普通の人間にとっては
ごくごく当たり前の事です


それに耐える自信が無いのなら秘密は抱えない事です

抱えておかない事です



万が一

”秘密”を持ってしまったら

それがもし
誰にも言えない秘密なら
自分の胸の内にだけ仕舞い込んでお墓まで持って行くべきです


そうでなければ
いっそ
誰かに話して楽になりましょう


ただし

話す相手を間違えると
それなりの対価は
支払わなければならなくなりますけどね



えっ? 私?


私なら口は堅いですよ

なんなら私に話して楽になりますか?

絶対、誰にも喋りませんから




そうそう

忘れてました


私は口は堅いのですが
手が勝手に
パソコンのキーを叩いてしまうんですよね

こうしてね


それでも良ければ・・・ですが

      ( ̄ー+ ̄) ニヤリ






































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