ハイアングル アイライン




長女が珍しく英語の勉強を始めました

天気予報では明日は晴れでしたが
きっとこの辺りだけ
局地的に豪雨になるかも知れません(笑)


どうやら
明日の校内講習の課題らしいのですが

 *長女の高校では夏休みと冬休みは
  1週間の校内特別講習があります。
  長女の名誉の為に言いますが
  決して、試験の補習ではありません。
  進学予定者全員必須の講習なのです。

と・・・

5分もしないうちに頭を抱え始めました

何か

ペーパーを見ながら悩んでいる様子


(おい、辞書を引け! 辞書を!
 何の為に電子辞書が有るんだ?)

  *最近の高校では紙の辞書の他に
   学校指定の電子辞書を使います


長女が電子辞書を出して見ていると
そこに次女が絡んできました

次女
「ねぇ、何やってんの?」

長女
「遊んでいるように見えるか?」

次女
「うん、いつもと変わらないよ」

長女
「えー? 私、そんないつも勉強してたっけ?」

(自分で言うな! 自分で!)

次女
「勉強なの? ゲームかと思った」

長女
「何処がゲームだよ!
   
これは辞書なの! 電子辞書!」

次女
「見せて」

長女
「ダメ!」

次女
「ケチ!」

長女
「ケチでけっこうです」

次女
「あっ、これ知ってる!」

長女の見ていた課題のペーパーを見て次女が言いました

次女
「これ『cucumber』でしょ?」

長女
「えっ? お前、分かるの?
   
しかも、どんだけ発音が良いのよ」

次女
「知ってるよ。
   
今、丁度野菜の英語を習ってるとこだもん」

 *次女は1年生の時から英会話教室に通っています

長女
「じゃ、これは?」

次女
「『Japanese radish』でしょ?
   
姉ちゃん、知らないの?」

長女
「大根だろ? 知ってるわい」

次女
「じゃ、これは?」

長女
「何これ? セレリー? って何だ?」

次女
「『celery』ってセロリだよ」

長女
「知るか〜! セロリなんか嫌いだし」

(おいおい、それとこれとは別だろ?)

次女
「じゃ、これは?」

長女
「バカにすんなし!
   
キャロットはニンジンだし」

次女
「違うよ。 『carrot』だよ

長女
「おんなじだし〜」

次女
「『carrot』だよ」

長女
「うるさい! 発音なんてテストに出ないの!
   
書ければ良いんだよ!」

次女
「じゃ、これは?」

長女
「キャバッゲ・・・? 何、これ?」

次女
「えー? 姉ちゃん、『cabbage』知らないの?」

長女
「うるさいわい!
   
お前、どんだけ上から目線なのよ」

次女
「えー? 姉ちゃん、どんだけ下なの?」

長女
「お前なぁ〜 ケンカ売ってるのか?」

次女
「『cabbage』って、キャベツでしょ」

長女
「あー! キャベツか!」

(おいおい)

次女
「やったー! 姉ちゃんに勝った♪」

長女
「うるさい、たまたま習ったばかりだからだろ?」

次女
「でも、うち、小学生だし」

長女
「私だって小学生の頃はもっと知ってたわい」

(おいおい、それってどうよ?
 確かに、長女も中学に入るまでは
 英会話教室に通ってました。
 中学の時には英検3級も取ったのですが
 後が続いていないんだよね)

長女
「お前って、ホント
    
いっつも上から目線だよね?
    
私に何か恨みでもあるわけ?」

(自分の胸に手を当ててみよっか?)

次女
「ねぇ、上から目線って何?」

長女
「お前、知らないの?
   
上から目線ってなぁ・・・」

次女
「違うよ。 英語で何て言うの?」

長女
「そんなの知らないよ」

次女
「え? 知らないで使ってたの?」

長女
「うるさいわ。 日本語だし!」

次女
「ねぇ、お父さん?」

(ゲッ!? 何でこっちに来る?(冷や汗))

私 「何?」

次女
「だから、上から目線って
   
英語でどう言うの?」

私 「なんで、そんな時だけお父さんなんだよ?」

次女
「知らないの?」

私 「し、知ってるさ。
   でも、簡単に教えたら勉強にならないだろ?
   辞書で調べてごらん?」

長女
「次女、お父さんに無理を言うな」

次女
「そう?」

長女
「知ってるけど言わないんだよね?」

私 「も、もちろんさ。 お前達の為にだな・・・」

長女
「だって」

次女
「えー? 怪しい!」

長女
「どうする? 怪しまれてるよ?」

私 「な、何がだよ?」

(な、なんでこんな時だけ
 お前ら結託するんだ?(冷や汗×2))

次女
「じゃ、教えて〜」

私 「仕方ないなぁ〜
   えーっとね・・・
   『High angle eye line』ってんだよ」

長女
「はい?」

私 「だから、『ハイアングル アイ ライン』」

次女
「わー! お父さん、すごい!」

長女
「ホント? 辞書で調べるよ」

(自分では分からないくせに
 変なとこだけ勘がするどい長女)

私 「あーでも、辞書に出てるかなぁ〜
   お父さんのはオーストラリア英語だから」

長女
「何それ?」

私 「知らないのか?
   英語にはイギリス式英語とアメリカ式英語と
   オーストラリア式英語があるんだぞ。
   で、学校で習うのは確かイギリス式じゃなかったけ?」

(確かに、間違った事は言っていない・・・はず)

長女
「証拠は?」

私 「な、何が?」

長女
「じゃ、ネットで調べてみるよ」

私 「そ、そんな事より
   お前、明日の勉強は良いのか?」

長女
「おっ、上手く逃げたね?」

私 「別に〜」


そこに何やら電子辞書を見ていた次女が

(こいつ、もう使いこなしてるのか?)

次女
「ねぇ、『look down on』ってなってるよ」

長女
「どれ? あー、ホントだ!」

私 「そう言えば、新聞は何処だっけ・・・?」

長女
「お父さん、はい新聞」

私 「おっ、サ、サンキュー(汗)」

長女
「まっ、お父さん頑張ったよね。
   
違う意味でだけど」

私 「だから、お父さんが習ったのは
   オーストラリア式英語・・・」

長女
「でも、学校で習うのってイギリス式って
   
言ってなかったっけ?」

私 「いや、お父さんの時代はだな・・・」

長女
「お父さん、苦しいよ。
   
向こうで一服してきたら?
   
逃がして上げるから♪」

してやったりの長女


(お前なぁ〜
 明日のテストの結果を楽しみにしてるからな!)





























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