不幸中の幸い









例えば

車は大破したものの
人は打撲くらいで済んだ事故を起こした時



プラス思考の人なら

「これぐらいで済んで良かったよ
 これからは気をつけなくっちゃな」

って思うでしょう

そして、すぐに気持ちを切り替えます



ところが
マイナス思考の人は
事故を他人のせいにして周りに文句を言います

「だいたい、あんたがあそこでグズグズするから
 こんな事故に有っちゃったんだよ!
 予定通りに走ってれば
 事故なんか起こさなくて済んだのに」

そして、いつまでもクヨクヨ考えます




人生には
しばしば知らない内に

”選択”

をしていると言う事があります


この”選択”が意識をして出来るなら
こんなに楽な事はありませんし

何より

人生で失敗などするはずもないのです



しかし
残念ながら
この”選択”は意識をしてする事が出来ません


脈々と続く長い道矩の中で
そこを選ぶ事は既に決まっているのです


いわゆる”運命”と言うやつです



この事故を起こした人は
実は

”必ず事故を起こす”

運命だったのです


つまり
運命は事故を選択していたのです


ですから
予定通りに走っていたら
本当は
もっとひどい事故を起こしていたのかも知れないのです



この時

この人は
もうひとつの選択もしていた事を知りません


その選択とは

1.車は大破するが人は軽い怪我だけ

2.車は大破して人は全員死亡


もちろん
この事故を起こした人が選択をしていたのは

1番です



それがすなわち

”不幸中の幸い”

と言う事なのです



ですから
本当はこの事故を起こした人は
ある意味では幸運な人だったのです


それが分っているプラス思考の人は
この幸運をキッカケに上昇しようと考えます


けれど
マイナス思考の人は
せっかく掴んだ幸運を
自らの力で下降させる事になるのです




”不幸中の幸い”
とは

不幸を選んだ後に与えられる慈悲

つまりは
敗者復活戦のようなモノです


それを生かすも殺すも
その人次第なのです




不幸の中にさえ
小さな幸運を見つける事が出来る人は
決して
大きな不幸を背負い込む事はないでしょう


どんな事が起こった時でも

”不幸中の幸い”

そう考える事が出来るのであれば
必ず上昇する運気に乗れるはずなのですから





【 作者注 】

本編は
哲学、運勢学、宗教観などに基づいて
構成されてはいません

あくまで、夢乃的主観によるものです







































inserted by FC2 system