ふくつのとうし




今朝の夢乃と長女の会話


長女
「ヤバい、お腹が痛いかも・・・」

夢乃「”かも”って、誰のお腹だ?
   普通にお腹が痛いで良いじゃん」

(いや、むしろ問題はそこじゃないべさ?)

長女
「マジ、ヤバいかも」

夢乃「だから〜自分に”かも”はないべ?
   ってか、トイレに行ったら?」


トイレ後・・・


長女
「なんで? 私、ヤバくねぇ?」

夢乃「お前、いつから柳原 可奈子になったんだよ?
   ってか、そんなんだったら学校、休んだら?」

長女
「嫌だ!
   
なんで腹痛くらいで休まなきゃならないのさ」

夢乃「だけど授業中にお腹が痛くなったら困るじゃん。
   丁度、試験も終わったんだしさ〜
   休んだって別に良いじゃん」

長女
「絶対、嫌だ!
   
部活だって今休んだらヤバいし。
   
来週、全道大会だよ。
   
休める訳ないっしょや」

夢乃「あれっ? 出れるんだ?」

長女
「悪かったね。 どうせ補欠です!」

夢乃「いやいや、そこまで訊いて無いけど」

長女
「もしかして、ケンカ売ってる?」

夢乃「誰が? 心配してんじゃん」

長女
「ほ〜 それが可愛い娘を心配している親の言う事?」

夢乃「だから、休めば?って言ってんじゃん」

長女
「だから、腹痛くらいじゃ休めないの!」

夢乃「だけど、もしだぞ。
   もし、練習中にボールを打つ瞬間に
   ”プリッ”とかなったらヤバくない?」

長女
「あのさぁ〜 やっぱ、ケンカ売ってるよね?」

夢乃「いやいや、とんでもない」

長女
「熱があるとかならさ〜
   
堂々と休めるんだけどさ。
   
私、風邪引かないし、熱も出ないんだよね」

夢乃「健康って事じゃん」

長女
「だから、腹痛くらいじゃ休めないの!」

夢乃「おー、お前偉いね。
   そういうの何って言うか知ってる?」

長女
「何? くだらない話だったら怒るよ」

夢乃「(ドキッ!?)いやいや、そんな訳無いべ」

長女
「じゃ何?」

夢乃「オホン! 
   あのな、そう言うのを
   《ふくつうのとうし》って言うんだぞ」

長女
「・・・どう言う事?」

夢乃「アレ? もしかして不屈の闘志って知らない?
   腹痛の闘志・・・不屈の闘志・・・なんちゃって」

長女
「・・・」

夢乃「だからぁ〜 腹痛の闘志→不屈の闘志・・・」

長女
「・・・」

(長女の視線に夢乃ちょっと冷や汗・・・)

夢乃「おっと、時間だ。 もう出かけなきゃ!」


私が慌てて居間を出ようとした時
後ろで声がした


長女
「ねぇ、お母さん、今のどう言う事?」


おいおい、やっぱり知らなかったのかい? Σ(|||▽||| )































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