家出娘と不審者?




部活で硬式テニスをやっている長女

テニスラケットが4本くらい入るテニスバッグ
そして、授業道具がパンパンに詰まったバッグ
加えて、ジャージ等の着替え用のトートタイプのバッグ

これらを毎日持って学校に行きます


長女が歩いている姿を後ろから見ると
バッグが歩いているように見えます(笑)



自宅から高校まではバスだと
乗り換え無しで1本で行くのですが片道1時間かかります
(車だと30分弱で着きます)

しかも、便数は30分に1本
自宅最寄りのバス停の始発便は7時18分
高校前を出る最終便は20時半くらいです


朝練があると
6時15分までに学校に行かなければなりません

帰りも部活が終わると20時〜21時になるので
最終便にも際どいので
毎日、送り迎えをしています



今はテニスもオフシーズンの為
(*この文章は冬に書いたものです)
室内での練習になっています
体育館を使える時は打ちこみを
体育館が使えない時は筋トレをしています



その夜は筋トレの日で
18時には練習が終わると言う事だったのですが
たまたま、私の会社の会議と
うちの奴のPTAの会合が重なって
高校まで迎えに行けなかったので
長女にはバスで帰って来るように言いました



会議が少し早めに終わって
私は駅前のバスターミナルでバスを待っていました

バスの時間は19時15分発です

やがて、時間になりバスがやって来ました


バスに乗り込むと・・・


バスの入り口すぐ後ろの席に
長女がバッグ類に囲まれて座っていました

イヤホンで
オーディオプレイヤーの音楽を聴きながら
携帯をいじっていた長女は
私に気がついていませんでした


これ幸いと
私はコソッと長女の後ろの席に座ると
バスが動き出すのを待ちました


そして
バスが動き出した瞬間

私は長女の肩を叩き

「もしもし、ちょっと・・・」

  (*゚▽゚)ノノ"dd☆ ( - -)


「エッ?」

   ( ̄◇ ̄;)エッ?

訝しげに後ろを振り向いた長女は
私を見て

「ギャー! 何でお父さん、ここにいるの!?」

  Σ(|||▽||| ) !!!

「おいおい、そんな声を出すなよ
 公共のバスの中なんだから」

  ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ
    ↑
(あんたが驚かしたんでしょ)

「何言ってるの? したら、止めてよ!
 
あー! ビックリした〜
 
何でここに乗ってるのさ?
 
会議で遅くなるんじゃなかったの?」

「いや、早く終わってね」

「止めてよね〜 本当に!
 後ろからいきなり声をかけるなんて不審者でしょ!」


「おいおい、何を人聴きの悪い」
    ↑
(いやいや、完全にあんたが悪いから)

「もう絶対、不審者だから!」

「俺が不審者ならお前のその格好は家出娘じゃん
 そんなにバッグを沢山持ってさ」

「そんな訳ぁ無いっしょ」

「いやいや、そう見えるって
 他の人を見てみれ
 そんなにバッグ持ってる人いないべ?」

「だって、部活があるんだもの
 
しょうがないっしょ」

「それにしたって多過ぎだべ?」

「あぁだ、こ〜だ・・・」

  ((( ̄へ ̄井)

「こうだ、あ〜だ・・・」

  ┐( ̄ヘ ̄)┌

「すったもんだ、やんやらかんやら」

「なんやらかんやら、すったもんだ」

「ほにゃらら、プンプン!」

「アセアセ・・・だから、ほにゃらら」



『次は**前です。お降りの方は・・・』

バスのアナウンスが流れました



「おっ、降りるぞ!」

「えー? 不審者と一緒に降りるの〜?」

  ( ̄◇ ̄;)

「何言ってんだよ
 俺だって家出娘と一緒に降りたきゃないわ」

  (((((¬_¬)

「あ〜だら、こ〜だら」

「こ〜だら、あ〜だら」

「なんやらかんやら、プンプン!」


「何言ってんだよ
 着いたじゃん、行くぞ」



家では次女が1人で留守番中です


『ピンポ〜ン』

  ( ^-^)σ[]ピンポーン♪

インターホンを鳴らすと次女の声が

『はい?』

「お父さんだ、開けてくれ」

『本当に? 不審者じゃない?』



おいおい、お前ら・・・

今日は打ち合わせをしてたのか?
2人揃って不審者扱いかい!

  “(`(エ)´)ノ彡☆ プンプン!
































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