じぼれ・・・?




最近、我が家の長女は絶好調です!?



ある夜の長女と次女の会話
そこに割り込む私・・・


次女
「お姉ちゃん、これ弾ける?」

その日、学校からもらってきた
器楽演奏のピアノの伴奏譜を姉に見せて次女は訊いた

長女
「何? そんなに弾ける訳ないじゃん。
   
私はピアノが苦手なの!」

次女
「姉ちゃんだってピアノ10年くらい習ってたじゃん」

長女
「私は発表会は好きだけど練習は嫌いだったの!」

次女
「私、弾けるよ」

次女は自慢げに弾いて聴かせた

長女
「お前、それ自慢か?
   
どうせ、私は弾けませんよ〜だ」

夢乃「まぁまぁ、人には得意不得意があるんだから。
   お前は体育会系、次女は文科系、それぞれで良いじゃん」

長女
「ふん! でも、なんかムカつく!」

次女
「じゃあさ、これは?」

長女
「ひ・け・ま・せ・ん!」


次女は長女がそう答えるのも聴かずに
次の曲をまたスラスラと弾いてみせた


次女
「どう?」

夢乃「うん、良いんじゃない?
   それ、今日初めてだろ?
   後は、強弱とかテンポを気をつけたら良くなるよ」

長女
「お前さ〜 完全に”じぼれ”タイプだよね?」

夢乃「・・・?」

長女
「何?」

夢乃「お前、今・・・何て言った?」

長女
「何が?」

夢乃「いや、今さ。 完全に何て言った?」

長女
「あいつは”じぼれ”タイプって言ったよ

夢乃「お前ね〜
   それを言うなら”自惚れ(うぬぼれ)”だろ?」

長女
「えっ? ”じぼれ”じゃないの?
   
私、ずっと本でもそう読んでた・・・」

夢乃「国語が得意だって言ってたの誰だっけ?」

次女
「姉ちゃん、おかしい〜♪」

長女
「黙れ! ちょっと間違って覚えてただけじゃん」

次女
「姉ちゃん、前も何か変な事言ってたよね?
  
 何だっけ?」

長女
「うるさい! 黙れ!
   
お前なんか、まだ小学5年生なんだから
   
国語だって算数だって簡単なんだよ!」

次女
「姉ちゃんこそ”ごがつばえ”だよね」

長女
「”ごがつばえ”って何だよ?」

次女
「えー? 知らないの?
  
 ”ごがつばえ”だよ。
   
姉ちゃんみたいな人」

長女
「ちょっと待て! お前なぁ〜」

次女
「”うるさい”って”ごがつばえ”って書くんだよね?」

夢乃「まぁ、確かにね。
   ”五月蠅”って書いて”うるさい”って読むわな」

長女
「えっ?
   
それって”ごがつなわ”って書くんじゃないの?」

夢乃「おいおい、あのなぁ〜
   縄がうるさいか? 蠅だよ」

長女
「だって、”にんべん”じゃなかったっけ?」

夢乃「お前ね、そこまで間違えてたら
   逆に立派だわ。
   虫辺だよ、虫」

長女
「マジ?」

夢乃「何の為に辞書を持ってんだ? 調べろ」

次女
「虫だよ。 蠅って虫じゃん」

長女
「悪かったね! 蠅なんか嫌いなんだよ」

夢乃「いやいや、そう言う問題じゃないから(苦笑)」

長女
「そう言う問題です!」


そんな話をしていた
その僅か10分後
テレビのクイズ番組を見ていた長女が自慢げに言った


長女
「ねぇ、お父さん。
   
5番の読みって、”わるぐちざつげん”だよね?」


おいおい、
この期に及んで未だ言うか?

お父さんはお前の悪口を言う気にもなれないわ(笑)



  *悪口雑言(あっこうぞうごん)
    さんざん悪口を言う事
    さまざまな悪たれ口の意































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