人生の残り時間








お盆の墓参りに行ってきました


母親が亡くなったのは
数えで59歳になった年の夏でした

私は今、53歳
この秋には54歳になります

満年齢で言えば
母親が亡くなった歳まで後4年です



お墓の前で手を合わせ
持って行った供物の封を開け皆で分け
持って行った飲み物を飲みながら
久しぶりに揃った家族で談笑をしていた時です


話をしながら
ふと周りの幾つかのお墓に目をやりました

裏面にはお墓に入っている人の
生前の名前と
亡くなった日と年齢が刻まれていました


  「**** 享年 5歳」

  「**** 享年42歳」

  「**** 享年87歳」

  「**** 享年58歳」

  「**** 享年61歳」



今の時代で考えると
母親の亡くなった年齢も早いと思ったのですが
こうしてみると
もっと若い人だったり
母親と同じような年代で亡くなっている人も
随分多い事が分かります


見ると水子供養の地蔵尊を
お墓の脇に建てている家もあります

この世に生まれる事の無かった魂

それを考えると
この世に生を貰っただけでも
幸せだと思うべきなんでしょうね


義弟は幼稚園児を2人残して
35歳で亡くなりました

急性白血病と診断されて僅か半年後の事です


以前の会社時代にお世話になっていた
取引先の社長は47歳で事故で亡くなりました

その前の日にも電話で話をしていたのです

まさか
その翌日に亡くなってしまうなんて
夢にも思いもしませんでした



お墓の裏面に刻まれた名前と亡くなった時の年齢

それらを見ながら
漠然とですが
人生の残り時間について考えました


”私は後、何年生きられるのだろう?”

”私はどんな風に最後を迎えるのだろう?”


もしも私が不治の病になったとしても
家族と語らえる時間が少しでもあれば
娘達に伝えておきたい事も話せるでしょう

しかし
突然の事故で亡くなるとしたら
そんな話も出来ずに
別れさえも言えずに死んでいかなければなりません

それはきっと辛いだろうな
きっと無念が残ると思います


願わくば

もう十分生きたなと思いながら
静かに生を全う出来たら幸せだなと思います

誰もがきっと同じ思いでしょうね?

しかし
人生は時に残酷で、時に無情で

そんな場面を今までに幾つも見て来ました


だからこそ

「毎日を大切に」

「悔いが残らないように」

「精一杯に生きよう」

そうは思うのですが

喉元を過ぎれば何とやらで
何日かするとまた
何も考えずに生きている自分がいます


でも

人間ってきっと
そんな風に出来ているんでしょう

そうでなきゃ
生きている事さえも辛くなるのでしょうからね


そして時々

お盆だとか
他人の生き死にの場面に出会った時

ふとまた思い出したように考えるに違いありません


先祖の霊や
亡くなった身内の霊を供養する為の墓参りですが
それは同時に
自分自身の生き方を振り返り
そして
これからの生き方を
考える為の時間でもあるのかも知れません



あなたは人生の残り時間について
考えた事がありますか?





































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