希 望 の 道








人生の岐路を前にすると
躊躇う気持ちがつい足を止める

過去を振り返ると
上手く行かなかった事ばかりが頭をよぎるから



「どうする?」

「何を迷ってるんだよ?
 行くしかないじゃないか」

「だけど、どっちに行けば良いんだ?」

「好きな方にだよ」

「そんな事だけじゃ決められないよ。
 第一・・・
 もし、行った先が行き止まりだったらどうする?」

「その時は、またここまで戻って来れば良いじゃん」

「だって、一方通行って書いてあるよ。
 戻れるものなら誰も悩んだりしないよ」

「呆れた奴だなぁ〜
 じゃ、そこで一生悩んでるのかい?」

「いや・・・そう言う訳じゃないけど」

「なら、行くしかないじゃん。
 自分を信じて、自分の行きたい方に行けば良いんだよ。
 行ってみなければどんな道か分からないだろ?
 案外、どっちに行ったって
 それなりに楽しいかも知れないじゃん?」

「でも、どっちを選んでも後で後悔しそうなんだよね」

「なら、そこでずっと悩んでろよ!
 でもさ、考えてみろよ。
 何もしないで後悔するより
 やって後悔した方がよっぽど後悔が無いだろ?
 そう思わないか?」

「あはは、なんだそれ?」

「人生ってさ、そう言うもんだと思うのさ。
 もし、道が行き止まりにぶつかったら
 その時は藪をこいで脇を歩いたって良いんだし
 川なら泳いで渡れば良い。
 崖があったら登れる場所を探せば良い。
 人間ってさ
 道じゃなければ歩けないなんて事はないんだからさ。
 そこにある良い道だけを歩こうと思うから
 歩けなくなってしまうんだよ。」
 


勇気を振り絞って踏み出す一歩が明日なら
その先に続く道は希望の道だと信じてる

もし、そうじゃなくたって
ここで立ち止まっているよりはマシだもの



































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