アンチテーゼな夜に 
〜 希望を持たない事の勧め 〜







「パンドラの箱」の物語の中で
パンドラが犯した一番の罪は
好奇心から箱の蓋を開けて
封じ込められていた
あらゆる悪や災禍を出してしまった事では無く
最後に”希望”を出した事だと言われています
 
 
希望がある事で
人は悩み苦しみもがき
そして
失いかけたもの、失ったものを諦める事ができません
 
絶望しても尚、人は生きようとします
 
 
それは果たして幸せな事なのでしょうか?
 
 
もし
 
この世に希望が無かったとしたら・・・?
 
 
人は
必要以上に苦しまなくても良いのではないでしょうか?
 
 
望む事、願う事、期待する事が何も無ければ
 
例え、裏切られても絶望をする事はありません
 
例え、暗闇の中にいたとしても
僅か一筋の光にすがる必要もありません
 
望んだ何かが
例え、ダメだったとしても
簡単に諦めてしまえたら
苦しむ事も嘆く事もしなくて済むのです
 
 
いや
 
裏切られた事すらも
暗闇にいる事さえも知らなくて済むのですし
諦めた事に対しても
罪悪感や自己嫌悪も感じなくて済むのです
 
 
悩みや苦しみや絶望の無い世界
 
これこそが理想郷なんじゃないでしょうか?
 
 
たったひとつ”希望”なんか持たないだけで
人は幸せになれるのです
 
 
もっとも
 
悩みや苦しみや絶望を知らなければ
幸せや喜びなんて感じられないんでしょうけどね






























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