子供気(こどもげ)ない!?


誰に似たのか負けず嫌いの次女

トランプ、ゲーム、五目並べ、オセロ・・・

何をやっても
自分が勝つまでは絶対止めるとは言いません



「お父さん、バドミントンしようよ♪」

「えー、なんで?」

「やりたいから」

「嫌だよ〜 だって、お前とやったら
 いつまでも終わらないんだもの」

「良いっしょ〜 やろうよ〜♪」

「嫌だよ〜」

「やろう、やろう♪」

「じゃ、少しだけだぞ」

「うん、良いよ♪」


この「うん、良いよ♪」が怖いのだが(笑)



「何処でする?」

「家の前で良いっしょ」



結局
いつも渋々付き合うはめになるのですが
当然
本気を出す訳にはいきません

それでは
日没没収試合を待つか
雨が降るのを待たないと
いつまでも終わらないのですから



去年までは
ラケットにシャトルを当てるのが
精一杯だった次女

最近は
ラリー(?)も少しは続くようになってきました


まぁ

私が打ちやすいところに
返してやっているからなのですが


とは言え
油断をしていると逆に打ちこまれてしまいます



「おー、上手くなったじゃん?」

「お父さんが下手なだけでしょ?」

「あのなぁ〜 手加減してやってんだろ?」

「あー、それって負け惜しみって言うんだよ♪」


カチンときた私

ついムキになってスマッシュを決めます(笑)


「お父さん、ひどーい!」

と、次女のブーイング

「何、言ってんだよ。
 こんなのスマッシュのうちに入らないよ」


それを見ていた長女

「お父さん、大人気ないよ」

「何、言ってんだよ。
 獅子はウサギを倒すんでも全力を出すんだぞ!
 それが命有るモノを奪う礼儀ってもんだ」

「何それ?」

と、あきれ顔の長女

「獅子とウサギって誰と誰さ?」

「私、ウサギだよ♪ 兎年だも〜ん♪」

と、次女

「当然、お父さんが獅子だな」

と、私

「えー? どう見てもシャケを取るクマでしょ?」

と長女

「上手い! 座布団一枚・・・ってな、おい!」



「そしたら今度は2対1でやらない?」

と、長女


やるのはバドミントンとは言え
長女は中学からずっとテニス部です

これは少々マジにやらないと!



案の定
シャトルを次女の方に打っても
長女が打ち返してくる

しかも
私を走らせる作戦らしい


しかし、私も大人

さすがに打ち込むような大人気ない事はしない
あくまで余裕ぶって理性有る大人の振る舞いの私



何度かのラリーの後
私が打ち返したシャトルをスマッシュする長女


スマッシュが決まると

「いえーい!」

と、ハイタッチをする長女と次女

「お前ら、普段はケンカばっかりしてるくせに
 こんな時は仲が良いんだな?」

「あったりまえっしょ♪」

「そうそう♪」


と、してやったりの長女と次女



「よし、したらお父さんも本気を出して良いんだな?」

「あれー? 今までは本気じゃなかったんだ?」

「当たり前だろ。 こんなんで本気を出せるかよ」

「良いよ〜 したら本気出して♪」



とは言うものの
試合開始(?)から30分以上も経つと
さすがの私も疲れてきまして

また
長女のスマッシュが決まりました


「お前らなぁ〜 ちょっと子供気ないんじゃない?」

と、娘に向かって本気でボヤく私

「子供気ないって何?」

と、長女

「お前らが、お父さんは大人気ないって言うから
 お父さんはお前らを子供気ないって言うんじゃん」

「何それ?」

「変なの〜」


と、次女も追随


「あのなぁ、年上の人は労わるもんなの!」

「誰を?」

「お父さんをに決まってるだろ?」

「嫌だぁ〜
 
お父さんのくせに子供に手を抜けって言うの?」

と、冷ややか目線の長女

「出来ない、出来ない」

と、次女


「分かった、分かった、したらちょっと休憩!」

「あー、逃げるんだ?」

「お前、良くお父さんの性格知ってるな?」

と、苦笑の私

そこまで娘に言われたら
逃げる訳にはいきません(笑)


「でも、休憩〜
 お前ら2人でやったら?」

「やろう、やろう、お姉ちゃん♪」

「嫌だよ、お前とやってもつまんないもん」


「そんな事ないよ〜」

「嫌だ!」

「じゃ、お父さんやろう?」



結局、矛先はこっちかい?
やれやれ・・・



子供気ない娘らを相手する
こっちの身にもなって欲しいと願う
とある日曜日の午後でした・・・






























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