言葉のニュアンス







人に対するお礼の言葉は

「ありがとう(ございます)」

これが常套句だと思うのですが
同じような場合、ごく普通に

「すみません」

と言ったりもします


これは謝り言葉では無く

「・・・して頂いて申し訳有りません」

と言う感謝の意味ですね


辞書にも謝罪と感謝の両方の意味が載っているので
使い方はどちらも正しいのでしょう


では
言う側と
言われた側からみた場合では

「ありがとう」と

「すみません」では

何がどう違うのでしょう?


多分
言う側にしたら
どちらも等しく感謝の気持ちは変わらないと思いますが
言われた側にしたら

「すみません」は

却って恐縮をしていまいます(私の場合ですが)

なので

「ありがとう」と

言われる方が
素直に嬉しく感じられるのではないでしょうか


かつては
目上の人にお礼を言う場合は

「すみません」

同級や目下の人に言う場合は

「ありがとう」と

使い分けをしていた事もありましたが
最近はなるべくどちらにも

「ありがとう(ございます)」と

言うようにしています


この辺のニュアンスは
あくまで主観なのですが



余談になりますが
言葉のニュアンスの違いの
もうひとつ端的な例としては
男女の別れの際に使う

「ありがとう」

が有ります


これはもちろん
相手への今までの感謝の気持ちも有るのでしょうが
それより
心の何処かで

「キレイに別れたい」
「別れた後も悪く思われたくない」
「憎まれたくない」

何か、そんな想いがあるような気がします
曖昧な逃げ言葉とも感じます


「ありがとう。元気で」よりも

「さよなら」と

ひと言の方が
別れを言われた側も
気持ちの踏ん切りを付け易いのではないでしょうか


もっとも
こう言う場合の

「ありがとう」も

「さよなら」も

あまり言われたくない言葉のひとつでも有りますが







































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