魔法 〜ことば使い〜






小さな頃って誰もが一度くらいは
魔法使いになりたいって思ってましたよね

もちろん
白雪姫に出てくる悪い魔女なんかじゃなくて
シンデレラに魔法をかけた魔法使いみたいな・・・


私なんかは単純に

「奥様は魔女」のサマンサや
「魔法使いサリー」ちゃんを観て
『良いなぁ〜』って、羨ましく思ってました


空を飛んだり
何かを別な物に変えたり
物を出したり消したり
動物を操ったり
時には魔法を使って悪者を退治したり?


それらが夢物語なんだと思い始めた頃が
大人への階段を昇り始めた時だったのでしょう

夢物語と現実の分別をつけられる事が
大人になる事だと盲信して
いや、自分に言い聞かせて
そして誰もが大人になっていきました

それからはもう
魔法使いになりたいなんて
思う事はなくなりました

現実の世界で生きる為に必要なのは
魔法じゃないって思い込もうとしていたのです


でも
本当にそれで良かったのでしょうか?

現実の世界には理不尽な事
思うようにならない事はいくらでもあります

いくら頑張っても報われない事だって
たくさんあります

そんな時こそ
魔法が使えたらどんなに良いでしょう!


実は
私達、人間が唯一使える魔法があります

みんなが本当はその力を持っています


人を優しい気持ちにしたり
気持ち良くしたり
肩の力を抜いて楽にさせたり

或いは
人を元気付けたり
その気にさせたり
勇気を与えたり

もしくは
背中を押したり
踏み止まらせたり


相手に対する誠心誠意の”ことば”は
人の心を変え
人を動かす事が出来るのです

魔法のように


しかし
残念ながら”ことば”も万能ではありません

かなりの忍耐と努力を要する場合もあります
相手の事を思えば思う程
虚しさに押し潰されそうになる事だってあるでしょう


しかも
”ことば”は諸刃の剣です

使い方を間違えると
相手を傷付けたり
時には相手を
相手の心さえも殺したりもします

”ことば”は魔法と同じく
使い方ひとつで
相手を活かしたり殺したりも出来るのです


でも
恐れる事はありません

相手を思う強い気持ちや優しい気持ちさえあれば
誰もが良い魔法使いになれるのです

”ことば使い”と言う名の魔法使いに
































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