桃の花をひと枝、今年も飾る 〜2010〜







「死んだ子の歳を数える」

そんな言葉がありますが

子供だって
死んだ親の歳を数えるものです



母親の誕生日が来るたびに
街の花屋で桃の花を見かけるたびに


「還暦のお祝い、してやれなかったな」

 (母親は数えの59歳で亡くなりました)

「生きていたら、今年で喜寿なんだね」・・・



あたなが一度も抱く事が叶わなかった初孫は
この春、高校2年生になります

ブツブツ文句を言いながらだけど
それでも高校生活に部活に毎日頑張っています

「高校に入ったら、もう絶対テニスはしない!」

 (中学時代はソフトテニス部でした)

そんな事を言っていたはずなのに
結局、友達に無理やり誘われるまま
見学にいった女子硬式テニス部にそのまま入部

確かに
ソフトテニスには入らなかったんだけどね(笑)

オフシーズンの冬期間でも
週に2〜3日は朝5時に起きて朝練に
そして
夜練がある時は終わるのは9時半

それは土日も祝日も関係ありません

「もう〜嫌だ!
 何で休みなのに学校に行かなきゃならないの!」

「じゃ、辞めたら?」と私

「嫌だ! そんな事は私のプライドが許さない!」

変なところで生真面目なのは
誰に似たんでしょうね?

お陰で、3年生になって引退をするまで
送り迎えは続けなきゃならないようです(苦笑)


二番目の孫は
これまた誰に似たのか強情っぱりで
自分がこうと決めたらテコでも動きません

でも、強情っぱりの分
自分でやると決めた事は
私なんかがうるさく言わなくても
ちゃんと自分でやっています

長女の時と違って次女は
宿題は私が言う前に終わらせているし
ヒマがあればピアノに向かっています

自分でやりたいと言って始めたブラスバンド
テナーサックスが吹けるのが余程楽しいみたいで

長女の場合はたまに学校も部活も休みになると

「やっほぉ〜い♪」

と、喜びまくってゲーム、パソコン、携帯と
この時とばかりに遊び三昧ですが
次女はブラスバンドの練習も無くなるので

「何で、休みなの!」って怒ります


私は一人っ子だったから
兄弟、姉妹の事は良くは分からなかったけど

同じ姉妹でもキャラは全然違うし
得意、不得意もそれぞれ違います

ケンカだって毎日のようにしているけど

6歳、歳が離れていたって
アニメオタク同士(?)としては話も合うみたいで
一緒にYOU TUBEやマンガを観ては
アニメキャラに大騒ぎしています

(上のレベルが低いのか?
 下がマセているのか?(笑))

「なぁ、そんなばかり観てないでさ〜
 学校にカッコいい男子とかいないの?」

「ダメ、チャラいのばっか!
 私は二次元男子(アニメキャラ)しか恋出来ないかも」

「おいおい」


こんな娘達ですが(笑)

娘が二人いて

いや
二人が私の娘で
本当に良かったと思います

これも
あなたがくれた”縁”なんですよね?


ありがとう



ねぇ
何処かで見てくれていますか?

あなたの孫達は
結構、良い子に育ってますよ

『あんなに無愛想だったお前が
 こんなに親バカになるなんて思わなかったよ』

そんな風に
目を細めて言っているでしょうか?



人間が生きていく上で大事な事は
その長さじゃなくて
どう生きていたかだって言います

あなたはいつも
自分の為よりは
私や親父の為に生きていましたね

それがあなたの幸せだったのでしょうか?


私はあなたのように生きているでしょうか?
あなたが望んだように生きているでしょうか?


そんな事を問いかけながら

桃の花をひと枝、今年も心の中に飾ります































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