温 度 差






同じモノを観て
どんな風に感じるか
或いは
同じモノを聴いてどんな風に感じるか

例えば
映画の感動的なラストシーンを観て
又は、主人公の台詞を聴いて
涙を流すのか?
思わず噴出すのか?

その事自体はそれほど問題では無い
一緒に同じ空間を共有している相手と
同じ方向にベクトルが向いてさえいれば
それはそれで
同じ感性を持っていると言う事なのだから

所謂
相性が合っているのだ

しかし
そこでお互いに
向いているベクトルの方向がズレていたとしたら
相手に対して
言いようの無い違和感を感じるだろう

そこで感じる温度差は
おそらくは
決定的な終焉を促す事もあるだろう

たった、それだけの事でだ

他の99%の好意も
1%の違和感から
全てがマイナスに転じる事も
そう珍しい事では無いのだ

そこで一方が感じる温度差は
もう一方にしたら
「何をそんな事くらいで」
と思うだろう

しかし
そう思う事それ自体が
事の重大さを認識していない証拠なのだ

一方は
その鈍感さを愛せるか否か
そして、もう一方は
その温度差を理解出来るか
そこがひとつの分かれ道になる

認めるか
諦めるか
許容出来るか
拒絶するのか

人が人に対する場合
その温度差をどう捉え
どう考えられるか
そこがポイントになる

相性の良し悪しを
もし補えるモノが有るとするなら
それは諦めか
許容する以外には無い

世間体
しがらみ

歴史

判断材料を何処に求め
何に探すのか
それは人それぞれの価値観次第

自分がどちらの立場になるのかはともかく
いつもそう言う事に気を配る事が
結果として人との繋がりを保つ事になる

それが傍から見て
良い事なのか
悪い事なのかは
それも別としてでは有るのだが・・・

ただ
そう言う事に気が付ける人でありたいと思う
































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