せ つ な さ
歳を重ねても人が持ち続ける感情は
泣いたり、笑ったり、怒ったりと言う喜怒哀楽
逆に、歳を重ねた時に
いつか忘れてしまっているのは「せつなさ」と言う事の意味
喜怒哀楽は人にぶつける感情であり
せつなさは内なる自分への想いの果て
愛とか憎しみの持つ感情はいつか自分に返る事を待ち
良くも悪くも現実との対峙を求める
せつなさ・・・
「愛する人へのせつない気持ち」
「亡くした人へのせつない葛藤」
「伝えられないせつない胸の内」
「何も出来ない事へのせつなさ」
「忘れられないせつない想い」
歳を重ねていった時
失くしたモノの大きさに気づく時がある
或る日、社会人として、家庭人として、
得たモノ以上に失くしたモノの方が大きい事に気づく
でも、大人になると言うことはそう言う事なんだと
自分に言い訳をしている自分がいる
しがらみ、世間の目を気にして
ただ、それだけの理由で自分に言い訳をしている自分がいる
自分の心に正直になる事が
或る時を境に「悪」になっていった
そして、心の奥深くに閉じ込めた心の機微
それはいつか忘却の彼方に追いやられ
ただ、喜怒哀楽だけの大人になった
せつない気持ち
それさえ想い出せば良い
心の中の時限爆弾は今も確実に時を刻み続けている・・・