ス イ ッ チ





仕事をするとか勉強をする
或いは
趣味や習い事 等
自分が主体で何かをする時は
”スイッチを入れる”
と言いますが
例えば
誰かと出会った事で
或いは
何かによって触発されたとか
外部から影響を受ける等してやる気になった場合
それから
人を好きになった時なんかは
”スイッチが入る(入った)”
と言う言い方をします


ラジオから流れてきた歌を聴いて
衝撃を受けた事でミュージシャンを目指したり

深く感銘を受けた小説に押されて作家を志望するとか

好きな人の些細なひと言で目指す職業を決めるとか

そう言うスイッチの入り方もあれば

第一志望の学校に落ちて
渋々入学した滑り止めの学校で
一生の友人に巡り会うとか

普通ならすれ違う事さえ無いであろう
何百km離れた男女が
ふとしたキッカケで出会って結婚をするとか

結婚をした後で
本当の運命の相手だと思える人に出会ってしまう

もしくは
一度別れた恋人同士が
何年の後
再会をして結婚をする

そんな風に運命的なスイッチの入り方もあります

それらはそう珍しい事ではありません

中には
同じ相手と3回結婚をしたなんて人もいるそうですから
人と人との”縁”と言うのは
まさに小説より奇なりです

傍からみたら
「何回、同じスイッチを入り切りしたら気が済むんだ?」
って思いますが

ですが
それだって入ってしまうものは仕方がありません

そんな事も
人生に於いてはまま有る事なんでしょう


そんな風に人生に於いては
様々な事がキッカケになって
色々なスイッチが入るものなのですが
電気回路のように
そのスイッチが入る事
つまり
離れている”接点同士(人と人、人とモノ)”が
或るキッカケによって
繋がると言う事は決して理屈ではありません

だから
スイッチが入った理由を説明しろと言われたって
おそらくは当の本人でさえ出来ないに違いありません


偶然か必然か
運命か宿命か
それとも神様のただの気紛れな悪戯なのか?

そんな話も
何度かここでもして来ましたが
結局のところは
”神のみぞ知る”と言う事になるんでしょう


ただ言える事は
人の気持ちや
心から沸き起こる行動は
そもそもが理屈では無いのですから
スイッチが入った時は
「それに逆らうべきなのか?」
「身を任せてみるべきなのか?」
どうしたら良いのかって事は
それは自分の心に正直に問うてみれば
おのずと答えは見つかるものです

多分、正解はありません
自分の決断を正解だと信じるしかないのです

入ったスイッチもケースによっては
間違った入り方をしてしまう事だってあるかも知れません

でも、だからって
せっかく入ったスイッチを
ただ消してしまうのはもったいないですよね

もしかしたら
その事によって
新しい自分に出会えるかも知れないのですから




























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