「天才」は褒め言葉か?








”天才とは天賦の才能を持つ者の事を言う”

多くの辞書にはこうあります


古今東西、歴史の中にも、そして現代にも
天才と呼ばれている人は色々な分野に存在しています

でも
それらの人達は果たして
「天才」と呼ばれる事を喜んでいるのでしょうか?


いくら天賦の才能を持っているとは言え
才能だけでオリンピックに出て金メダルを獲得したり
ノーベル賞をもらったり
何年も何十年も
ひとつの道の第一線で活躍し続けられるでしょうか?


才能のある人は世の中にいくらでもいます

例えば
プロの歌手よりもカラオケが上手い素人
大して勉強をしなくても東大に入れた人
プロで活躍をしているスポーツ選手はみんなそうでしょう

でも、それだけじゃ天才とは呼ばれません


若くして世の中に認められた人もたくさんいますが
天才と呼ばれながら
一時のブームで消えた人もたくさんいます


一方では
死ぬほどの努力をしている人を見て
(仮にその人が大成功を治めたとしても)
努力の人と称える事はあっても天才とは呼びません


じゃ、天才と呼ばれる人は努力をしていない?

いや、決してそうではないですよね
ただ、私達が知らないだけなんでしょう


そう考えると
天才と呼ばれている人は
そう呼ばれてそれで済まされる事を
きっと喜んではいないんじゃないかな?

そう思えてしまいます

そもそも
天才と呼ばれる事自体を
その人たちは望んではいないのかも知れません


つまり
「天才」と言う言葉は
決して褒め言葉にはなっていないのです


ましてや
何の努力もしていない者が
努力をして結果を残している人をやっかんで
「あいつは天才だから」なんて言うのは
これほど失礼な言い方は無いのでしょう


どんな”天才”にだって
きっと、それなりの苦悩や
乗り越えて来た試練はあったはずです

それを表に見せないのが
本当のプロであり真の天才なんだと思います


だから、少なくとも
そんな人たちに向って「天才だから」と
一言で済ませるような言い方は控えるべきなんでしょう

もちろん
最上級の称える言葉としてはあっても良いのでしょうが


まぁ、どっちにしても

凡人の私なんかは
ただただ「すごいなぁ〜」と
称賛の拍手を送る事しか能がないんですけどね








































inserted by FC2 system