と も だ ち
〜 もしもタイムマシンと呼べるモノがあるとするなら 〜
普段、離れた街で暮らしていると
忙しさにかまけたりして
お互い、そう思い出す事もない
でも、ふとした時に頭に浮かんでくる
楽しい事ばかりではなかった
ケンカをした事もあった
でも、浮かんでくるのはいつも笑顔だ
慣れた街を離れて生活が変り
お互いに家族が出来て
大事なモノの順序も変った
疎遠にもなった事もあった
でも、ふと思い出すのは気になっているから
思い出したようにメールが来る
思い出したようにメールをする
ただ、それだけなのに温かい
「親友なのか?」と問われたら
「腐れ縁さ」と笑って答える
「例え、腐れても決して千切れる事は無いのだ」と
思う事がある
もし今
この世にタイムマシンが存在するとしたなら
唯一、そう呼べるモノがあるとするなら
それを人は”ともだち”と呼ぶのではないだろうか
「元気か?」
ぶっきらぼうないつもの挨拶
でも
その一言でたちまち過去へと飛んで行ける