囚われの夢の中で
『あー、今、夢を見ている』
と、分かる事があります
そうかと思うと
夢から覚めた時
それが本当に夢だったのかどうか
一瞬分からなくなっている事もあります
夢から覚めたらそれも夢だった
つまり
夢の中で夢を見ていた
なんて、そんな事も稀にあります
リアル過ぎる夢に
目が覚めたらビッショリと汗をかいていた
そんな事もあります
時々
今が全て夢なら良いのにと思ってしまう時があります
長い長い夢なら良いのにと
例えば、小学生の僕
懐かしい味噌汁の匂いがして
元気だった頃の母親が優しく起こしてくれる
例えば、目が覚めたらあの頃の僕で
「どうしたの?」って
不思議そうな顔をして
”君”が僕の顔を覗き込んでいる
例えば
そう・・・例えば、あの時
囚われの夢の中で現実を否定しても何も変わらない
それは十分に分かってはいるけれど・・・