愛はいつも






愛が在るべき場所を失くした時に
人は気がつくものなのでしょう
それがどれだけ大切なものだったのかを

後悔をいくら隠したとしても
どれだけ強がったフリをしてごまかしても
無かったものにはならない事も
その時、人は初めて知るのでしょう

愛はいつも愛の顔をしている訳じゃなく
幸せの下にいつも不安や悲しみを身にまとっている



やり直す事は出来ない訳じゃない
ただ、やり直したとしても
それで全く同じ処に戻れる訳じゃない

人の気持ちが変わるように
愛もいつかその顔を変えてしまうものだから
そこに戻る事が幸せなのか?
むしろ戻れない事の方が幸せなのか?

愛はいつも愛の顔をしている訳じゃなく
笑顔の下にいつも迷いや葛藤を合わせ持っている



愛が在るべき場所を失くした時に
人は気がつくものなのでしょう
それがどれだけ大切なものだったのかを

行き場を失くした愛は
空の星にもなれず、地上の花にさえなれずに
風に舞う枯れ葉さえただ羨ましく見ていた
そして気付いた、独りでは生きられない事を

愛はいつも愛の顔をしている訳じゃなく
道化師のようにいつも素顔や本音を胸に隠している



愛はいつも愛の顔をしている訳じゃなく
揺れるように漂う小さな木舟の危うさで

愛はいつも愛の顔をしている訳じゃなく
愛はいつも在るべき場所を探し続けている


































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