明けない夜のリグレット






目を閉じて

あの日の事を思い出していた


すれ違う言葉と気持ち

台本には無かった台詞

傍観者のように口に出た刃


「バカだよな」って

観客がいたなら嘲笑っただろう





考え始めたら

余計な事ばかりが浮かぶ


ふとため息をつく

何を後悔している?

呟くように自分に問いかける


時が経てば

何も無かった事に出来るはずだったのかい?





ただ意地を張って

ただ素直になれなくて


困らせるだけの言葉

ただいくつも探していた

そんな事の意味も ただ分からずに


あの人の涙が

ボクを縛りつけている 今も





月の光が

天窓から射している


静寂に浮かぶ影が

時折歪むのは

壊れたままの時計のせい?


自分を否定して

それで過去を失せるなら楽だよね





深い闇の中で

いくつもの後悔を拾い集める


それでどうするのかも

分からないまま

でも そうぜずにはいられなくて


明けない夜のリグレット

拾いきれない痛みを抱きながら


明けない夜のリグレット

来るあてのない明日を待っている

































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