秋の夜半に降る雨は







秋の夜半に降る雨は
寂しさのスイッチを入れに来る

窓を伝う雨の滴に
後悔の数だけ
想い出が写る

寂しくて
切なくて

乾いた心に沁みては来るけど
もう涙も出やしない




秋の夜半に降る雨は
枯れた想いを濡らして過ぎる


窓打つ雨に押されて
想い出が流されていく
歪んだガラスの向こう

哀しくて
切なくて

忘れた事さえ忘れてた事
想い出させて知らん顔




どうせなら
どうせなら

いっそ流してくれれば良い
何もかも 残さずに


秋の夜半に降る雨は
ぽっかり空いた心に溜まる


































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