明日、天気になれ










昨日君と見てた夕焼け空
明日もきっと晴れるって思ってた

だけど人生は思うほど
簡単には出来てないみたいだ

こんな雨を今日は独りで見るなんて

人生にもしも天気予報があるなら
傘の準備もちゃんと出来たし
濡らした服を乾かすドライヤーだって用意は出来たのに





照れる僕の袖口を摘まんで
嬉しそうに並んで歩いていた君

とりとめの無い君の話
屈託の無い君の笑顔が好きだった

退屈な雨降りの日だって愛しかったよ

僕たちにもしも終わりの日が来るなら
どちらかが見送られる時だと
そんな話も笑いながらしてたね ずっと遠い事だと思ってた





「もしも」なんて言葉があるから
人は迷路に迷い込んでしまうんだね

もっと素直になれてたら
二人で出口を見つけられてたかな?

降り続く雨を見ながらそんな事思ってた

てるてる坊主 描いた顔が君にダブる
泣いてるようにも見えるのは雨に滲んだせいじゃない





止まない雨にも言い分はあるだろう
傘を差さない方が悪いだとか

僕はずっと何を見ていたんだろう?
何を解ったつもりでいたんだろう?

窓をつたう雨の滴が止めどなく流れてた

明日、天気になれ 明日は天気になれ
願う気持ちを知ってか知らずか それでも雨は降り続く








































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