淡 雪
ふわり ふわりと 降る雪のように 流れた時の分だけ 淡色になった想い出が ゆっくりと ゆっくりと 心の中に降り積もる 見慣れた街の風景に 探す 後姿 行き交う人は途切れないのに あの頃と何も変わらないのに 見慣れた小さな影は もう ここにあるはずもない どうして急に想い出したんだろう ふと 星の無い空を見上げた