Destiny







深夜のメール

誰にも言えないあなたに
誰にも言えない心の内を打ち明けた

あなたの優しい言葉が
ボクを本当のボクに連れ戻す


あなたもボクに言う
メールに小さなハートマークを付けて

「手に触れる温もりよりも
 心の温もりが嬉しい時があるの」と

自然な暖かさが素直に嬉しかった

そんな暖かな時間を
ボクたちは幸せと呼んだ




昼間の街を

手を繋いで歩けないあなたに
そっと手を差し伸べて心を繋ぐ

見つめ合う距離さえ
愛おしいあなただから


火照るトキメキに
戸惑う間も無くあなたを抱いた夜

「このまま時が止まってしまえば
 二人は永遠になれるかしら」

少女のような微笑みが眩しかった

終わりの分からない恋を
重ねた唇で確かめた




ボクたちの罪はなんですか?
いつか地獄に堕ちますか?

例えば出会った時が早ければ
皆に祝福されたでしょうか?




出会っちゃいけない二人が
出会ってしまったのは運命だったと思う

壊れた時計を直しても
過ぎた時にはもう戻れないように
出会う前の二人には戻れない


出会ってしまった運命が
例えば気紛れな神様の悪戯だったとしても

例えばいつか運命に
裏切られてしまったとしても
それでもきっと後悔はしない




ボクたちの罪は何ですか?
いつか地獄に堕ちますか?

ボクたちの愛は嘘ですか?
誰がボクたちを裁きますか?




出会ってしまった運命を
あなたは”幸せ”と微笑んでくれたから

未来の見えない明日を
繕う自分で生きる事より
今この瞬間を大切にしようと決めた


































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