駅
人生には
いくつもの駅が有ると言う
何処で誰と乗り合うか
何処まで誰と乗り合うか
終着駅までの
長い各駅停車の旅をする
終着駅を待たずに
列車を降りる人もいる
ある人は乗り換えの為に
ある人は旅を終える為に
駅のホームを行交う人は
みなそれぞれの列車を待っている
今日は来るかも知れない
明日も来ないかも知れない
握りしめた切符には
行き先も 出発時刻も無い
それを決めるのは自分
列車が乗る人を選ぶ事は無い
人生にはいくつもの駅が有ると言う
その駅を我々は“縁”と呼び
乗るべき列車を人は”運命”と呼ぶ