銀色の少女
想いの彼方 記憶の窓辺
月の光を浴びて少女は踊る
憂いの瞳は
思い出せない誰かに似て
嗚呼 懐かしき夜香花の香り
夢か現か 螺旋の迷宮
開けてはいけないパンドラの箱
踊る少女に
魅せられて私はうろたえる
嗚呼 切なきは夜香花の香り
月が照らすは 遠き日の夢
空に瞬くは二人見てた明日
目を閉じて瞑う
過ぎた日々の痛みと残る温もり
嗚呼 愛しきは夜香花の香り
風が奏でるファド 髪をなびかせて
琴線爪弾くはギターラの調べ
銀色の少女は
誰の為にその涙を流すのか?
嗚呼 忘れじの夜香花の香り