ホーム








同じ駅のホームで
人々はそれぞれの列車を待っている


同じ列車に乗り込む人々
でも、目的地はそれぞれだ

ある人にとっては
この列車が目的地までの最終便でも
ある人にとっては
この列車は単に乗り換える為の手段でしかない



思えば

今まで色々な人の人生を見送ってきたし
逆に見送られもしてきた


列車を待つ間に意気投合をしながら
それでも同じ列車には乗れずに
それぞれ別の列車に乗り込んだ人がいた

同じ列車に乗り合わせながら
途中下車して行くのを見送った人もいた


ある人には「さよなら」と

ある人には「元気で」と

ある人には「またな」と


縁があれば
また何処かのホームで出会えるだろうか?

いつか同じ列車に乗り合わせる事もあるだろうか?

それはきっと誰にも分からないけど
そもそも人生とはそう言うものだ



ホームで待つ人々をかき分けながら
途切れる事なく人は行き交う

乗り込む人がいて降りる人がいて
ただその場で佇む人もいる

ここはホーム

人生の分岐点



幾度か列車を乗り換えながら
今またホームで次の列車を待っている

時々、周りが気にかかるのは
あの日と同じ後姿を
今でもつい探してしまうから











































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