振 り 子
人はみんな無いモノねだりです
他人から見たら
何ひとつ不自由が無いように見えたとしても
人はいつも何かを探しています
安定を望みながら退屈さには不満を言い
不安定を嘆きながら安定を良しとはしない
人の気持ちは
振り子のようにいつも揺れています
どっちに振れたら幸せなのか
分からないまま揺れています
人はみんな失う事を恐れます
他人と同じモノを
ひとつでも持っていないと不安になるくせに
他人より持つとそれ以上に不安になります
愛を望みながら愛に苦しむ事を恐れ
別れを嘆きながらそれでも愛を求めます
人の気持ちも
振り子のようにいつも揺れています
どっちに振れたら幸せなのか
分からないまま揺れています
人はみんな自由に憧れます
自由に生きるって
本当は一番苦しい事だって誰かが言っていた
不自由を言い訳には出来ないのだから
自由を望みながら他人の目を気にして
不自由を嘆きながら何処かで安心している
人の気持ちは
振り子のようにいつも揺れています
どっちに振れたら幸せなのか
分からないまま揺れています