ねぇ?







あなたと並んで歩くのが好きだった

斜め下から見上げる顔は私だけのあなた


あなたの見ている先は何処でも良かった

ただ、ついて行くと決めていたから



あなたは照れくさいのがとても苦手で

腕を組むのはいつも私の方からだったね


あの雨の夜 傘で二人を隠して

スクランブル交差点 初めてのキスをした



出会った事が運命だったとしても

別れた事が運命だとは思いたくない

あなたと別れる為に出会ったなんて

信じたくないでしょ? ねぇ?






都会の風はいつもよそよそしくて

惑いの日々が二人を不安にさせる 


それは他愛も無い ただのすれ違いのはずだった

良くある事よね? そんな事くらい



都会の街の灯りは夜空に繋がっているから

煌めく星も月も偽りの輝きに見える


あなたが話してくれた故郷はきっと

こんな星空じゃないんでしょうね



「さよなら」と、いっそ言ってくれたら良かった

私も「待つわ」なんて言わなくて済んだもの

今でもあなたを待っている私

バカだなって笑ってよ ねぇ?






出会った事が運命だったとしても

別れた事が運命だとは思いたくない

あなたと別れる為に出会ったなんて

信じたくないでしょ? ねぇ?












































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