眠れない夜に紡ぐ詩
眠れない夜は
紫色の空が時を超えていく
罪人達のリグレットを
”fado”の哀しい調べに乗せて
歌歌いは詠う
その運命と宿命の果てを
レモネードに浮かべた
涙の雫を
いつか君は愛だと言った
誰にも気づかれない愛も
望まれない愛も
例え、疎まれたとしても
それも確かに愛なんだと
残り火のような愛を温めてまで
独りで君が守ろうとしていたもの
それは・・・
時をもしも取り戻す事が出来るのなら
誰もがそう望み
そして叶わぬ夢を見る
そんな夢達の端糸を縁り集めながら
眠れない夜は永遠を繰り返す