春 夏 秋 冬







月が欠けていくように
思い出が少しづつ薄れていく

それはどうしようもない事だね
時が経つと言う事はそう言う事なんだ

「なんか寂しいね」

遠くを見つめた瞳で君は言う

探した言葉を見つけられなくて
僕はただ君を抱きしめた


春夏秋冬
君を想って過ごした季節

時が経つほどに募る君への想い
思い出になんかしないから
傍にいてよ
僕の隣でいつも微笑んでいて




切なげにひっそり咲いて
誰にも知られずに散って行く

もしかしたらそんな花の方が
この広い世界ではきっと多いのかもね

「なんか悲しいね」

振り返った君の瞳に浮かんだ涙

不器用に生きる事しか出来ない
そんな真っ直ぐな君が好きで


春夏秋冬
君と二人で歩いた季節

君と出会った事が奇跡だとしたら
僕は世界中の神様に
感謝をするよ
「ありがとう」って心から言うよ




僕のくだらないジョーク
受けた振りして笑ってくれた

そう言うけどね そんな僕だって
焦げた目玉焼き 「美味い」って食べてる

「なんかおかしいね」

目を合わせるだけで笑えるなんてね


春夏秋冬
君の笑顔が僕を包んでいる

僕が上げられるモノは何もないけど
これから巡り来る季節
その全てに
君の名前を付けて愛するだろう































inserted by FC2 system