旅立つキミに
旅立つキミは
もう後ろを振り向かないって決めたんだね
想い出は上げたらキリが無いよね
でも、人は想い出だけで生きられる訳じゃない
重荷にしかならない想い出なら
ここに置いて行けば良い
旅立つキミは
列車の窓 小さくなっていくこの街を
どんな思いで眺めるのだろう?
それとも、目を瞑ったままで忘れようとするだろうか?
キミの覚悟をかばうように
風が列車を押していく
旅立つキミは
もう後ろを振り向かないって決めたんだね
そんなキミを黙って見送る事だけが
今のボクに出来る ただひとつの事なんだろう
でも それを悲しいとは思わない
キミが決めた事だから
見送るボクは
多分、明日も明後日もこの街で生きている
どんなに時が流れていっても
いつまでも変わらないボクでいるから
いつかキミがここに戻って来た時に
ボクがボクだと分かるように