忘れ得ぬ事
ごまかして、ごまかして
自分の気持ちさえもごまかしていたら
いつか何もかも
無かった事に出来るだろうか?
いつも前しか見ていなかったのは
振り向く事が恐かったから
後悔なんかないよ
悩みなんかないよって
何があっても全然平気って
なるべく感情を出さないで
なるべく表情を変えないで
なるべく平静を装って
無理して、突っ張って、強がって
でも
それでいったい何が残っただろう
ごまかしても、ごまかしても
自分の気持ちをいくらごまかしても
いつの間にか
心の中は染みでいっぱいになっていた
結局
無かった事に出来る事なんて
何も無いって事
いくら何をどうごまかしても
自分がここにいる事まではごまかせないのだから