忘 れ 草










一番愛した人 そう今でも言える人
それは君しかいない 僕が愛した人




窓辺の鉢には忘れな草
君が残していった

とっくに枯れたと思ってたのに
春が来る度に又、花を咲かせる


想い出ってやつは時が経てば
薄れていくなんて嘘さ

とっくに忘れたと思ってたのに
胸に残る痛みが今も君を連れて来る


一番愛した人 そう今でも言える人
それは君しかいない 僕が愛した人




忘れようとするから忘れられない
そう言った人がいた

それは多分、正しいんだと思う
忘れようとする時、思い出してるから


君の口癖 例えば、仕草
君が好きだったあの歌

君がいることが当たり前で
それを疑いもしなかった あの日までは


一番愛した人 そう今でも言える人
それは君しかいない 僕が愛した人




あれからいくつかの季節が流れ
君の知らない人と出会った

それが最後の恋かどうかは
今はまだまだ分からないけど


君のことを思い出す時間が
不思議なくらい少なくなったんだ

胸の痛みも懐かしくさえ思えて
いつか君の笑顔も忘れていくんだろう


心の中に咲き始めた 小さな花の蕾
君が想い出になる頃には花を咲かせるだろか


一番愛した人 そう今でも言えるけど
ありがとう、さよなら 僕の愛した人









































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