夢が泣いている







僕が生きて来た人生を
 
今更繕おうとは思わないけど
 
もしも昨日に行ける列車があるなら
 
乗ってみたいとは思う
 
 
 
置いてきぼりの夢の欠片が
 
時々、キラリ光っては
 
僕に人生を問いかける
 
「なぁ、捨てられた夢の気持ちが分かるかい?」
 
 
 
 
 
あの日見た空の青が
 
今も心に焼きついてる
 
でも、あれからどんな空を見ても
 
あの時の青には出会えない
 
 
 
空が変わったのか?
 
それとも僕が変わったのか?
 
誰か、誰か教えてくれ
 
「いや、ホンの少しだけ時間が流れただけさ」
 
 
 
 
 
慰めの言葉はいつも虚しい
 
優しい言葉は僕を突き刺す
 
いくつの言葉で言い訳を重ねたら
 
あの日の僕を思い出せるだろう
 
 
 
夢が泣いている
 
迷子の子供のように
 
行く先も帰り道も分からずに
 
「なぁ、どうするんだ? お前次第だよ」
 
 
 
 
 
夢が泣いている
 
それでも僕は戻らない
 
行くべき先はそこじゃないから
 
「分かってる。そう言って欲しかったんだ」
































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